コーポ江戸屋敷
団地再発見。“豊かな暮らし”を考える。
「団地」といえば、みなさんはどんなイメージを思い描くでしょうか?
畳や階段室、昭和のドラマに出てくるような懐かしい感じ、郊外の広い敷地に何棟も連なる、鉄筋コンクリートの建物……。
西鉄久留米駅から約2km半ほど南下した戸建て住宅地に建つコーポ江戸屋敷。
約1,000坪の広い敷地に、南北方向に3棟連なる、こぶりな団地といった佇まいです。
ベランダからは、遠くの山まで見渡すことができ、筑後川花火大会が見られる部屋も。
少し古いというイメージがある一方で、ゆとりのある配置計画、広い部屋面積と、都市中心部とは異なるここにしかない暮らしのポテンシャルを見つけることができます。
コーポ江戸屋敷は、スペースRデザインとH&A brothersが協働で建物管理をしています。
より豊かな暮らしの環境を目指し、建物や敷地全体の魅力を高めるランドスケープ計画にも取り組んでいます。
以前は通り抜けできなかった建物西側部分に花壇のある小道をつくったり、共用部の照明や掲示板、ポストを更新したり。
入居者さんの声にも耳を傾け、一歩一歩改善を重ね取り組んでいるところです。
コーポ江戸屋敷の日々の活動は、Facebookにて発信しています
顔の見える管理。入居者さんや地域とのつながりを大切に。
H&A brothersの半田兄弟が、週に2日ほどコミュニティ管理人として現地に滞在しています。
敷地内の見回りをしたり、植物のお世話をしたり、近所の子供たちとおしゃべりしたり。
年に数回、入居者さんやご近所さんをお誘いしてイベントを開催しています。
夏に向けて緑のカーテンをつくったり、実ったゴーヤを収穫して食事会をしたり。
入居者でもある職人さんたちがつくる本格的な竹のそうめん流し台は、子供たちにも大好評。
そして2ヶ月に一度、入居者さんへ向けてニュースレターを発行。
コーポ江戸屋敷での取り組みやランドスケープ計画、日常の出来事などを、私たちの想いを載せてお届けしています。
物語を紡ぐリノベーション。帰宅が楽しみになる場所へ。
空室になった部屋のリノベーションを、2016年からスタート。
H&A brothersによる「ほとめき」をテーマにした部屋、大川の職人チームによる職人メイドな部屋、久留米の職人チームによるDIYのシェアオフィス「Base」など、バリエーション豊かな部屋が誕生しています。
また2018年にはDIYワークショップによる部屋づくりを実施。
プロの職人を講師に招き、部屋づくりの過程を学びながら参加者と一緒にリノベーション部屋を完成させました。
部屋+ランドスケープ+人のつながり。
部屋の中と外、ハードとソフトの両面から“豊かな暮らし”を求めるコーポ江戸屋敷。
この先5年後、10年後、どんな建物に育っていくのか…
楽しい妄想が膨らむばかりです。
コーポ江戸屋敷の仲間たちと。やがて地域のランドマークへ。
北棟1階には、職人シェアオフィス「BASE」が入居しています。
現在はメンバーが10名を超え、定期的に「職人会議」が開催されるなど若き職人たちのサードプレイスとして活用されています。
BASEは2017年に職人たちがアイディアを結集し、プロならではの技術をもって完成させた一室です。
細部に亘るそのこだわりと技は、コーポ江戸屋敷に訪れたなら一見の価値あり…!
また2019年には、新たなシンボルが誕生。
中棟に広大なウッドデッキが完成し、シンボルツリーが植樹されました。
さらにウッドデッキに面する区画にはパン屋さんがオープン。
お散歩途中の方や学校帰りの子供たちなど、ご近所の皆さんのゆるやかな交流の場となっています。
そして2020年現在、喫茶店が新規開店に向けて準備を進めているところです。
思い描いていた夢が、一歩一歩実現しています。
Space R design Times Enjoy! Vintage Bldg. VOL.04発行!
2018年11月、コーポ江戸屋敷のタブロイド誌を発行しました。
これまでとこれからの「団地再生ものがたり」。
団地だからこそできる、つながり方とは。
みえてきた、これからの豊かさとは。
★『書籍紹介ページ』よりPDF形式で内容をご覧いただけます。
コーポ江戸屋敷 建物概要
項目 | 内容 |
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所在地 | :福岡県久留米市江戸屋敷1丁目7 |
交通: |
※「試験場前」停から50番のバスで5分程です。 |
築造年月: | 昭和53年(1978年) |
構造: | 鉄筋コンクリート造4階建 |
総戸数: | 3棟48戸(1棟16戸) |