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ビンテージビルカレッジ2022年4月度レポート「久留米の “老朽団地魅力化計画 コーポ江戸屋敷” から『共感デザイン』を考える」

4月30日(土)、ビンテージビルカレッジ「久留米の “老朽団地魅力化計画 コーポ江戸屋敷” から『共感デザイン』を考える」が開催されました。
シンポジウムの目的は、まちの活性化につながっている不動産活用事例の共有と、そこから見えてくる考え方の体系化。
参加者の方々は、代表吉原が教授を務める「次世代まちづくりスクール」受講生のみなさんと、不動産オーナーさん、そして建築を学ぶ学生さんでした。

久しぶりのリアル&オンライン開催となったビンテージビルカレッジ シンポジウムでの学びをレポートします。


ビンテージビルカレッジの様子@久留米シティプラザ

コーポ江戸屋敷は、2015年よりH&A brothersとスペースRデザインが協働で建物管理をしている団地です。建物での取り組みについて、吉原と現地コミュニティデザイナー半田兄弟(H&A brothers)が報告しました。

・入居者さんがなにかしらの愛着をもってくれている
・それに経済的価値が同調できている(入居者さんが決まっていっている)
・それらが自走状態に入っていること
これを「共感不動産」と定義し、コーポ江戸屋敷をどのように共感不動産へ育てているか、オーナー、管理者、入居者さんとの取り組みの歴史を振り返りました。

半田兄弟からは
「住んでいる人が、その暮らしを楽しんでいて、時には助け合えること」が建物が共感不動産へ育っている状態であり、その状態をどのようにしてつくってきたのか、活動報告がありました。
その活動の過程は、「建物に対して(ハード)」「入居者へ、入居者同士へ(ソフト、オペレーション)」「まちに対して(オペレーション)」の3つのフェーズに分けられます。
その過程の中で管理者の位置づけは、「豊かな暮らしに共感するメンバー」。
管理者として、サービスの提供者にならず、同じ目線で過ごすメンバーであること。
コミュニティデザイナー業務のとても大切な要素を共有いただきました。

そして、さまざまな活動の中で意識していることは「余白」。
想定したシナリオ通りには進まないので、そのときの人、建物、まちの状況に合わせて、柔軟に取り組んでいくことが重要となります。特に「まちとのつながり」は、自然と生まれていくもの。余白部分から起こっていく「偶発的な出来事」を介して、管理者や入居者さんが思いもよらなかった新しいつながりが生まれてきました。
さらにその前提として重要なのは、「オーナーの想い、ビジョン」をまちの人、入居者さん、入居希望者さんなどへしっかり伝えていくこと。このことが、いろんな偶発性を生むための根っこの役割を果たしています。

なおシンポジウムの後半では、次世代まちづくりスクール受講生の方の活動報告もいただきました。
県外でまちづくりや不動産再生の活動をされている方々の取り組みは、自分たちの活動を見直すきっかけにもなり、また違った視点からの気付きをもらえる貴重な機会となりました。


濃密な約2時間のシンポジウムを終え、あらためて社内でコーポ江戸屋敷におけるスペースRデザインの役割を見直してみました。現時点で見えてきた答えは、
管理会社として、現地コミュニティデザイナー半田兄弟と連携し、長期的な建物ブランディングのための全体把握と必要な仕組みづくりを行うこと。
そしてそのブランディングを情報発信の面から見たときの役割として、
江戸屋敷で起こっていることを記録し、より広く発信していくこと。これからの “コーポ江戸屋敷ブランド” をつくってくれる次期入居者さんたちへ、オーナーのビジョンを伝え続け、偶発性の何かを生み出す「土壌」をゆっくり作っていくことかなと思います。

まだまだ言語化の途中で、これからも道のりは続きますが、
今回のように活動を振り返ることができて、いろんな方とつながることができる学びの場はとても貴重な時間でした。

ご興味のある方は、次回以降のビンテージビルカレッジにぜひご参加ください。
ご都合の合う回でお会いできるのを楽しみにしております。

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スペースRデザイン 新野

前田由季子

興味のあるくらしの分野: パン・食・健康・ランニング・自然

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